違いすぎる夜

2005年5月5日 ポエム
あの日 彼の部屋を埋め尽くしていたのは
お互いを 愛しいと思う気持ち それだけだった

ベッド横のステレオから流れる 初めて聞く少し癖のある女性の声
夢の中まで 心地よさが襲う

泣き喚く海に立ち止まることも 
触れられない君を只想うことも 
同じ空は明日を始めてしまう
例えあたしが息を止めても

そう その女性は歌ってる
なんて切ないの

CDを変えようとする彼
「ダメ・・・ そのままがいい・・・」

半分夢のままの声で答えたあたしのその台詞を
彼はリピートする
そしてこう言いました

「甘いなぁ・・・」

それは 限りなく
愛しさに溢れた声

男の子に 甘いなんていわれたら
大好きな人に 甘いなんていわれたら
溶けちゃうよ

もう一度CDをかけ直す
椎名林檎の「同じ夜」

あの日
この曲を好きになったのも
何かの運命だったのかもしれないけれど

あの日はまだ
彼の部屋をうめつくしていたのは
お互いを愛しいと思う気持ち それだけだった

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